日々雑感

廣森個人や研究室に関する簡単な日記です。

2022年3月

3月31日


さて,今日で今年度もおしまい。


桜もそろそろおしまいということで,浅草の浅草寺や墨田川あたりを散策。久しぶりにもんじゃ焼きとかも食べました。明日からもまた頑張りましょう。




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3月27日


今日は大学院の学位記授与式(卒業式,修了式とは別のもの)。これまで出席したことはありませんでしたが,大学の役職の関係で,初参加。ひな壇に座らされて改めて気づきましたが,絶対,私が一番若い(二番目に若そうな先生と比べても,一回りぐらい下でしょう)。この「罰ゲーム」が,あと2年は続くわけですね…。


まあ,そんな大人の事情はさておき,無事に学位が授与された計44名の博士修了生の皆さんには,これからもガンガン活躍してほしいと思います(むしろ,これからが本番です)。


活躍と言えば,式の前にコーヒーを飲みながらお話した修了生も,式後はすぐに職場がある長野に戻ると言ってましたし,式で隣りに座っていた先生も,式後はそのまま研究室に戻って実験の続きと言ってました。何事も,Nothing great comes easily. です。


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3月20日


仕事は一段落したし,世の中は連休ということで,ちょっとだけお出かけ。今回は九州。


まずは,飛行機で鹿児島(これで47都道府県のうち,未踏の地は島根県だけ)。とりあえずはお決まりということで,桜島を観たり,ご当地グルメをいただいたり。




次は,ちょっと北上して熊本。これまで熊本市は何度もお邪魔したことがあるので,今回は天草を眺めてみたり,阿蘇山にも行ってみました。オーシャンビューとかシティービュー,マウンテンビューというのは聞いたことがあり(経験もあり)ますが,キャッスルビューというのは初めてでした。






最後は,大分。こちらも大分市,別府市は来たことがあったので,今回は由布院。せっかくなので,温泉に一泊。個人的には草津温泉推しですが,由布院と草津,単純に比較はできませんね(そのぐらい素晴らしかったです)。






さて,週明けからはそろそろ新学期の準備も本格的に始めないといけません。それに加えて,4月までに,何とか論文は投稿してしまいたいところです(いや,します)。


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3月14日


一昨年から昨年にかけて依頼されたBook Chapter(3つ)がそろそろ出版されるそうです。


1. 中田達也・鈴木祐一 (編著) (2022).『英語学習の科学』 (東京:研究社)


本書は,「英語学習者が抱える個別の悩みについて,第二言語習得研究の最前線に立つ11人が,それぞれの専門分野の膨大な研究業績の蓄積を駆使してQ&A形式で回答。エビデンス付きで本当に役立つ英語学習法を知るとともに,第二言語習得研究の概要を知ることもできるお得な1冊」です(出版社のサイトより)。この中で,私は「第10章 動機づけ・学習スタイル・学習ストラテジー」を担当し,「英語学習のやる気はどうしたら維持できるのか?」「英語のテストを受けると,英語力は伸びるのか?」「SLA研究の最前線:動機づけ向上を目指した指導の効果」などについて解説しています。




出版社のサイト:

https://www.kenkyusha.co.jp/purec/#ISBN978-4-327-45307-7

編著者による紹介サイト:

http://howtoeigo.net/2022/03/06/eigokagaku/


2. 西田理恵子 (編著) (2022).『動機づけ研究に基づく英語指導』 (東京:大修館書店)


本書は,外国語学習における動機づけ研究の丁寧なレビューに基づき,小中高大といった各学校段階での動機づけを意識した教育実践のあり方を提案するものです。この中で,私は「第3章 動機づけ理論に基づいた英語授業実践の新しい可能性:ペア/グループによる動機づけ」を担当し,これまでの英語学習者の動機づけを高めることを志向した研究や理論を「ボトムアップ・アプローチ」,「トップダウン・アプローチ」,「ペア/グループによる動機づけ」といった3つの視点から整理,紹介しています。とりわけ最後の視点は,個に応じた学習機会とペア/グループによる学習機会を交互に行うことで,それぞれの活動を補足し合いながら,より強固で継続的な学習へつなげていくといった,新しい英語指導の方向性を示すものです。




出版社のサイト:

https://www.taishukan.co.jp/book/b594892.html


3. Hassan Mohebbi (Ed.) (2022). Insights into teaching and learning writing: A practical guide for early-career teachers. (London, UK: Castledown)


本書は,「第二言語ライティング研究の概念的・理論的枠組みを提示し,最新の研究成果をわかりやすく,実践を重視したスタイルで明らかにすることを目的としたもの。ライティングを授業に取り入れる語学教師,特に新任教師のための補助的なリソースとして編まれた1冊」です(出版社のサイトより)。この中で,私は「Chapter 10 Collaborative writing: Theory, research, and implications」を担当し,近年,幅広いコンテクストで研究・実践が行われている協働的ライティング(Collaborative Writing: CW)を支える理論的基盤,CWに関する実証研究,CW研究から得られる教育実践的示唆,などについて簡潔にまとめています。コンピュータを用いたオンライン授業もカバーしており,デジタル時代における新しいライティング指導についても理解を深めることができます。




出版社のサイト:

https://www.castledown.com/academic-books/view-title/?reference=ITLW


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3月7日


先日はせっかく筑波まで仕事で行ったので,近くの筑波山に立ち寄ってきました。まあ,一度行けば十分かなあというところではありますが(笑)。梅の花もそろそろ時期でしょうか。梅が終われば,もうすぐ桜です。と思っていたら,今年もお花見は自粛のようで…。




今日は会議日。10:00~,13:00~,14:00~,14:30~,16:00~,と計5つ。何でしょうね,この罰ゲームみたいな感じは。


2022年2月

2月28日


今日で2月もおしまい。入試業務の合間に書き進めていた論文は,何とか予定通りに進行中。予定というのは,2月末までに4000 words,3月末までに8000 words(投稿先の字数制限)。4月の授業が始まる前までには,どうにか書き上げたいところです。


週末にぱらぱらとめくっていた本。珍しく,あっという間に読み切ってしまいました。構成といい,内容といい,なかなかユニークな一冊でした。




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2月20日


入試関係は,何とか無事に一段落。あとは今週末にもう一つ,「現場監督」が残っているだけ(のはず)。


そんなことをやっている間に,オリンピックは今日がもう最終日。競技以外の話題が多かった大会ですが,最後にカーリング女子が頑張ってくれたのは良かったんじゃないですかね。


やっぱり,冬のスポーツというのは,夏のスポーツにはない良さがあります。夏は暑さもあるので,沸きあがる瞬間的な熱気に流されるところもありますが,冬は寒いので,(やってる方も見てる方も)ある意味冷静にならざるを得ない。そういうときというのは,人間の素(す)がより出やすいのかもしれません。


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2月11日


今週は学部入試でてんやわんや,来週は大学院入試でてんやわんや。つらい。


今日(2月11日)から来週の18日まで,北海道英語教育学会(HELES)第24回英語教育論文発表会がオンラインで開催されます。こちらの学会に,3年ゼミの学生さんたちが特別参加。通常,学部4年,あるいは大学院の修士2年が卒業論文や修士論文等に関する内容を報告する発表会ですが,今回は学会で初めて(!)学部3年として共同発表をさせてもらいました。



上記で動画を見られますので,可能であればコメントやフィードバックなどをお願いします。来年度,4年次に卒業論文を執筆するにあたって参考になるでしょうし,何よりも本人たちの励みになると思います。


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2月4日


今週も何とか乗り切ったけど,明日(土曜)も朝から一日仕事。これは体力をつけておかないと乗り切れないので,鰻の出番。


こちらは家から歩いていける距離にあるところなんですけど,はじめてお邪魔しました。以前,きたなトランにも登場したことがあるようで,その後もあちこちのテレビで取り上げられていて,来月は以下の番組に出るそうです(「見てね!」とお茶目な女将さん)。


実際にお邪魔して,その魅力が良くわかりました。これは足繁く通いたくなります。




2022年1月

1月30日


成績評価もすべて終えたので秋学期も一段落かと思いきや,甘かった。


3年ゼミの学生さんたちが学会発表に挑戦したいということで,その指導であれやこれやとお付き合い(やる気のある学生にはとことん付き合うというのがモットー)。70%ぐらいまではできたかな。学会の会長によれば,学部3年生の発表は初めてということなので,頑張れ!


明日(月曜)も彼らの指導を研究室の隣りの教室でやりながら,並行して会議(2つ)。2つ目の会議は委員長なんですけど,事務方に作成いただいた進行メモ(国会答弁で大臣が使うようなメモ)がA4で8枚もある…。頑張れ,自分!


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1月24日


先週末は学部ゼミのOBOGに集まってもらって,現役ゼミ生向けに就活セミナー。


卒業生の皆さんはおそらく自分自身がまだまだ不安定なところもあって(私の20代なんか,黒歴史!),人のことまで考えてられないというのが正直なところのはずなのに,いつもこうして協力してくれます。そんな彼らには本当に頭が下がる想いです(いつも,ありがとう!皆さんが困ったら,私はいつでも助けに行くぞ!)。




今日は一日,会議がいっぱい(計3つ),面接がいっぱい(計10名)で日が暮れました。しんどい一日でしたが,頑張っている卒業生に会えたので,まだまだ負けてはいられません。


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1月21日


今週で秋学期もおしまい。来週は試験週間,その後,成績評価ということで,授業関係はもうひと踏ん張り。


先日のクリスマスに続き,今期2度目の博論の口頭試問。さすがに二ヶ月続けてというのはしんどい。それはさておき,試問後に本人に伝えたのは,博士学位は自動車免許みたいなものだということ。免許を取って満足(=ペーパードライバー)の人もいますが,せっかく取った免許をどんどん使って,あちこち出かけてみてほしいと思います。慣れてきたら,国際免許にしても良いですし(笑)。


下記,編者の先生から恵贈いただきました。こういった実践的にとても重要なテーマを理論的にもしっかりまとめるというのは,なかなか難しい仕事です。多くのテスト事例が動画でも確認できるようなので,今後,小中高(大)の先生方にも広く参照される本になると思います。




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1月17日


先週末は大学入学共通テスト。いよいよ今年も入試のシーズンが始まりました。副学長によれば,今年度の志願者もすでに8万人を超え,最終的には例年並みの10万人近くになる模様とのこと。受験生も大変ですが,こちらも大変です。


院生さんらと書いた論文2つが校正に回ったと思ったら,すぐまた別の仕事の依頼。「連載」ということは,ある程度,全体の構成を考えてから書き始めないといけないということかしら。




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1月14日


昨日は都内の高校にゼミ生と出かけていって,交流授業。ゼミ生が日頃行っている研究の成果を高校生と共有したり,高校生が普段抱えている英語学習上の悩みや不安について大学生に相談したりなど。ゼミ生,思った以上に立派にやっていて,びっくり。本当はこういうのをもっと継続的,大々的にやりたいのですけどね…。






ゼミと言えば,来週末は歴代のゼミ卒業生(計10名以上)をお迎えして,現役ゼミ生のための就活セミナー。卒業生が100名以上いると,たいていの職種で誰か彼かが活躍しているので,ホント助かります。


あと,院ゼミ関連では,こちらに興味深い記事がありました。大学教員は平均して約5年で1人の博士号取得者を出しているそうです。私が博士課程を担当し始めたのは40歳,定年の70歳まで働くとして30年,おおよそ6人の博士を出す計算になります。いろんな要素を総合的に考えると,妥当な数字かもしれません。


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1月10日


連休中は,勤務先の仕事だったり,残りの授業の準備だったり,スポーツ観戦のはしご(高校サッカー,春高バレー,大学ラグビー)。最後の大学選手権決勝(帝京大vs明治大)はスクラムの差が出ましたね。


でも,いまの明治の学生さんにあれ以上頑張れというのは無理な話。だって,脱バンカラへ舵を切ったんですもの(笑)。


連休明けからはまたバタバタするので,いまのうちに初詣@(数年ぶりの)明治神宮。足元にはまだ多少雪も残っていましたが,晴れてて良かったです。




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1月5日


遅ればせながら,仕事始め。もうすでに1,2月の週末はすべて埋まっているとかなので,もう一休みしておきたいところですが,「始めなければ始まらない」ので,仕方ない。


昨年末に送られてきた原稿を微修正して送り返したり,今年の仕事の予定(目標)を少し考えたり。年賀状をいただいて思い出しましたが,ここ1,2年放置している2nd editionもそろそろ手をつけないと,また叱られそう。


そういえば,彼女がうちの学部だったというのはオープンな話なんですね。最近,ますます活躍の幅が広がっていて,頼もしい限りです。


上白石萌音の英語力は「外資系で働けるレベル」(記事はこちら


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1月3日


遅ればせながら,明けましておめでとうございます。「stay home」というのはそろそろ飽きてきましたので,2022年が皆さんにとって「stay healthy, happy, and active」な一年になりますように。


今年のお正月は何年かぶりに実家(北海道)に帰省。紅白もおせちも良かったけど,正月早々温泉で雪見風呂というのは,やっぱり贅沢(個人的には,近所にある入湯料550円の温泉で十分満足)。


北海道ということで,久しぶりに結構な雪の上を歩くわけですが,やっぱり勝手知ったるというか,普通に早歩きとかできちゃうんですよね。「英語ができる」というのは,こういう感じなんでしょう。


「雪の上を歩く」という(ある意味,状況依存的な)一連の行為をいくつかの要素に分けて個別に練習するのは,どう考えてもあまり効果的には思えない。英語を勉強する(教える)時に,私たちはそういうことをやりがちなんだと思います。


2021年12月

12月28日


昨日は下記の研究会。私が昔所属していた大学院の後輩に講師として来てもらって,いま所属している大学院のゼミ生に指導してもらうという,何ともまあ年末らしい企画。




来年度から新しく院ゼミに加わる学生のなかに道産子がいるので,どさくさに紛れて彼にも参加してもらったり。そういえば,帯広出身と言ってましたが,私の師匠も教員になって一番最初に赴任したのは帯広だったような(というか,講師の先生も帯広出身だった)。帯広,今年の夏も行ったけど,やっぱり何かあるな。


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12月24日


今回のJournal for the Psychology of Language Learningは,グリット(grit)の特集号。ゲストエディターはMacIntyreとKhajavy。少し前にこんな記事も書きましたが,SLAの分野でもかなり注目度が高まっているコンセプトです。似た概念だと,古くは自律学習,最近だとDMCというのもありますが,ああいう「もやっ」とした概念より,こちらの方がずっとわかりやすいかもしれません。


論文関係で2つほど。上皇さまが以前からハゼの研究をされていたというのは知ってましたが,これまでに論文を34本も書いていらっしゃるとは知らなかった…。こちらの記事いわく,「研究仲間の中坊徹次京都大名誉教授は,上皇さまにはうろこやひれなどの小さな違いに気付く勘の良さと,本当に報告されたことがない新種なのかを地道に調べ続ける根気強さがあると指摘する」。まさにグリットがあるということかしら。


もう1つ。大学院の授業の一環で共同論文を書いていたのが,ようやく印刷に回ったとのこと。いろいろと紆余曲折ありましたが,最後まで皆さんよく頑張ってくれたように思います。きっと良い経験になったことでしょう。


廣森友人・金田慎吾・新井智大・大石有紗・大谷温理・柴田恒 (in press).「英語スピーキング授業に対する学習者の評価と個人差要因の関連:対面授業とオンライン授業の比較を通じて」『明治大学国際日本学研究』第14巻第1号.


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12月22日


年内は今週いっぱいで授業もおしまい。ただ,25日(クリスマス)にも口頭試問が入っているし,27日にも研究会の予定が入っている。いい加減,休みたい。


Google先生によると,2015年の今日(12月22日)らしい。こういう日が今度はいつ来るのかな。




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12月14日


先日は学部ゼミの入室試験。今年度はコロナ禍もあり10名に絞りましたが,来年度は例年に近い15名を迎え入れることにしました。廣森ゼミとしては初ですが,男子の方が多い(男子8名,女子7名)!また,春学期から交換留学生も3名受け入れる予定(アメリカ2名,ハンガリー1名)。みんな,日本に来れると良いけど。


大学院ゼミの方は,先日,II期入試の締め切りがありましたが,今年度はこれまでで一番志願者が多い年になりました(何が起きたのか,わかりませんが)。あと,春学期からは国費留学生も1名受け入れる予定(ラオス1名)。彼女も日本に来れると良いけど。


好物の鰻を食ったので,元気が出たり,頭が良くなったりするのかと期待してみるものの,いまのところ,その兆候はなし。残念。




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12月3日


朝からモーレツにお仕事。その後,秋田からやってきた卒業生(5期ゼミ長)と8期ゼミ長とお昼を食べながら,来月のOBOG会の打ち合わせなど。午後からは会議3連続…。


すっかり夜も更けて,ようやく帰ろうかなと思ったら,次の3月で退職される元学部長にお誘いいただいて,サシ飲み。うちの職場の良いところは,こういうマジ・リスペクト的な先生方がいっぱいいるということ。個人的には「兵隊気質」なので,こういう先生のためだったら,結構頑張れる。


明日は,朝から夜まで来年度のゼミの入室試験(面接)。さて,どうなることやら。


2021年11月

11月30日


さて,11月も今日でおしまい。


先日は社会人5年目の卒業生に誘われたので,ちょっと顔を出してきました。社会人になって5年も経つと,皆さん,もう立派な大人です。つい5年ぐらい前までは,こんな(↓)感じだったんですけどね(笑)。引き続き,それぞれの持ち場で自分たちらしく活躍してほしいです。




そういえば,こんな(↓)お気遣いもいただきました(できる子,たちですね)。なかなか一挙に,というわけにはいかないかもしれませんが,そろりそろりと皆さんで集まれる機会も復活させていきたいところです(まずは,大きめのところでいうと,来年1月22日です)。




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11月24日


大学院時代の後輩(いまは大学の先生)に大学院でのレクチャーをお願いしたら,投稿直前の単著1本と院生との共著2本,学会発表の準備で手が回らないので,改めて連絡させてくださいと(もちろん,実際にはもっと丁寧な言い方でしたが)。


こういうふうに言われるというのは嬉しいものです。見方によれば,先輩を待たせるというのは如何なものかという気もしないではありませんが(私ならこうはしません(笑)),こちらは活躍している(=忙しい)のを知ったうえでお願いしているわけですから。


とある別の大学の先生が,次年度がサバティカルで,その際の代わりの非常勤をゼミ卒業生に頼めるというのは幸せなことだと言ってましたが,その通りでしょうね。私が次にサバティカルを取るころまでに,そういった人材を輩出できているのでしょうか。


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11月21日


今週末は,学部の方はGJS Day(ホームカミングデーみたいなもの),大学院の方はM1の中間発表(英語系の発表はうちのゼミ生だけ),卒業生の方はOBOG会の打ち合わせ(歴代のゼミ長さんたちとオンラインで集合)ということで,相変わらずの盛りだくさん。


GJS Dayでも卒業生と対面で会えたり,OBOG会の打ち合わせでもゼミ長さんたちと久しぶりにお話ができました。とくに歴代のゼミ長さんたちには,別件の急なお願いにも快く答えてくれたりして,感謝です。


OBOG会とか言い出すと,早速,ある代から同窓会をやるので来てくださいと。ゼミの意味・意義は在学時だけではなくて,卒業後,修了後にもあるんですよね。こういう縦と横のつながりは(とくにこの時代)貴重ですし,そのための"catalyst"としての役割を果たしてあげるのも,私の仕事の1つでしょう。


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11月18日


新書3冊分のボリュームでなかなか読みごたえがありましたが,とても良い本でした。本当に手取り足取りという感じで,このテーマに関してはおそらくほぼすべてのことを網羅的に取り上げてくれているように思います。




個人的には,著者の「研究」に関する定義が印象的でした。


「研究とは「見えるデータから見えないしくみを解明する」ことです」(p. 2)

「研究とは論拠とデータを示して「~と思う」を「~である」に変える営みです」(p. 50)


学部の卒論指導では,同じ著者による「この1冊できちんと書ける!論文・レポートの基本」という本を使っていたことがありますが,石黒先生,日本語がほんとお上手です。ご専門が日本語学なので当たり前かもしれませんが,皆さんがそうかといえば必ずしもそうではないと思います。こういう日本語が書けるようになりたかった…(笑)。


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11月15日


先週末は一仕事終えてから,神奈川県の横須賀,三浦,鎌倉あたりをドライブ。


箱根のロープウェイは結構風で揺れましたけど,定期的にこういうのは乗りたくなります。富士山もなかなかでした。




あちらの海岸線は,やっぱり雰囲気が違います。夕日もきれいだし。海もあって,山もあって。泊まったホテルの朝食も,海のもの,山のものをふんだんに使ったリッチな食事でした(自然薯,大好き)。




さて,ここのところは「関東再発見」めいた感じでしたが,いよいよもってこれからはクリスマスあたりまで(週末含めて)休みがほとんどありません。まあ,そんなもんでしょう。頑張ろう。


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11月10日


今週も月曜は会議4つ(うち2つは委員長),火曜は朝から昼過ぎまで会議。週の前半1.5日が会議だけで潰れるというのは壊滅的ですけど,大学というのは自分の好きなことだけをしていて回るところではない。


会議をしている間に,また国内から1つ,海外から1つ査読依頼。片方はすでに終わったので,もう片方も今週中に片づける予定。さらに,季節限定の「言えないお仕事」も飛んできました。こちらはすぐには終わらないので,来週から少し時間をかけて取り組みます。


日本ハム・新庄新監督(ビッグボス),いいですね。沖縄に行っただけで,話題になる(笑)。道産子としては,遠くからでも応援したくなります。一方,メディアではあまり取り上げられていない気もしますが,日ハムの英断,ポイントは「一年契約」というところだと思いますけど。


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11月5日


近郊にあるのに,意外と足を運んだことがなかった高尾山。やっぱり,この時期,最高です。






加えて,すぐそばに温泉まであるとか,こんな誘惑に勝てるわけがない。しかも,株主優待のおかげで,2人で2,400円のところ,1,000円で利用できました。




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11月2日


久しぶりにラプターズの試合(ホームゲーム)を観戦。アメリカの他のアリーナではもうほとんどマスク姿は見かけませんが,さすがにカナダは慎重です。観客の半数ぐらいはまだマスクをつけているようでした。同じ北米でも,いろいろです。


11月に入って今週は大学祭なので,授業はお休み。この間,週末締切の学会発表(動画)の準備や外部審査をお願いされた博論の審査など。もうすでに手が回っていないので,新たにお願いされた査読は断ろうかと思ったものの,翻意。


おそらく一次審査で判定が割れて,二次審査で回ってきた模様。修正原稿とともに,一次で審査をした査読者へのresponse letterも一緒に送られてきましたが,とりわけ後者はものすごく心を砕いて説明している様子がよく伝わってきました。やっぱり,きちんと書けばその想いは伝わりますし,それが研究の良さだと思います。言葉にはそれだけのインパクトがあるわけで,人の気持ちを動かす力があるわけです。言葉のもつ力を侮ってはいけません。


2021年10月

10月27日


ここ数日はお願いされた論文の査読×2。両方とも自分の専門とは少し離れたコーパスとか,英語学関連の内容なので,なかなか良い勉強になります。


査読といえば,ふとPublonsのサイトを見ると,私の査読コメントの長さは平均で1300 words,査読者全体の平均は約400 wordsとのことでした。つまり,私は毎回,平均の3倍以上のコメントをしているわけですね。知らなかった…。それだもの,やたらと査読が飛んでくるわけだ…(笑)。




(10/30追記) ということで今週,無事に2本の査読を終えたと思ったら,今日,また新たな査読が海外から飛んできました。


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10月24日


そうだ,福島に行こう!通り道なので,郡山にも寄ってみよう!




短い滞在でしたけど,福島でしか学べないこと,しっかり学んできました!まだまだ学び足りないので,S先生とかT先生とか,講演とかで呼んでくれないかしら。手弁当で喜んで伺うんですけどね(笑)。そういえば,昔,福島大学の学生さん,こっちで勉強したいとか言ってましたけど,その後,彼はどうなったかな(元気で頑張っていると良いのですけど)。




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10月20日


最近はめっきり寒くなって,もう冬モード。コロナ関係だと,ここのところ新規感染者数はかなり減ってますけど,この先どうなりますかね。




というか,正直驚くのは,専門家ですらこの感染者数減少の要因がよくわかっていないということ。まあ,いわゆる「科学」とか「学問」とかいっても,この世の中で起きていることを説明するというのはそれほど簡単ではないということでしょう。ましてや,第二言語習得研究なんて,…(自粛),ということです。


原稿の方は,今月初めに書き始めて早20日で何とか4000 words。このペースで行くと体を壊すので,少しスローダウンが必要。


原稿といえば,ニュージーランドからメールが来たと思ったら,2021年に書いた(出版された)論文にある質問紙を使わせてほしいとのこと。地球の裏側とはいえ,英語が「グローバルスタンダード」ということはこういうことなんでしょう(早い!)。そういえば,旦那さんの仕事の都合で向こうに行った卒業生,元気でやってるかな。


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10月15日


大学の広報誌を読んでいて気がつきましたが,お兄ちゃん,いつの間にか校友会の会長さんなんですね。お疲れさまです。




先日は気分転換を兼ねて,久しぶりにバスケットを観に行ってきました。会場への入場制限があると,このぐらいの数で満席なんですね(アリーナの上の方から撮影)。まだ物足りない気もしますが,まずは(テレビではなくて)目の前で観戦できるようになっただけでも感謝。




来週からはNBAも始まるので,ますます忙しくなる予感。いやいや,原稿,書かないと。


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10月9日


何だか,めちゃくちゃ仕事があるけど,1つずつ片付ければ,大丈夫(たぶん)。まあ,サバティカル明けなので,このぐらいは仕方ないだろうと半分諦めてますけど。


かと言って,書き物を諦めるわけには行かないので,必死(土曜だって,7時台に出勤しちゃう)。みやぞんは「必死になっちゃダメ。必(ず)死(んじゃう)から」と言ってましたけど。それはさておき,先週から書き始めた原稿は,ようやく1000 words。このペースで年末までに終わるのかしら。


北海道から野菜が届いたかと思ったら,玉ねぎやら,ジャガイモがいっぱい。これはカレーだな。




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10月6日


あっという間に水曜日。今日も午前中から授業でしたが,コンタクトを取ってきた他大学の学生さん,聴講(笑)。まあ,オンライン授業ですし,100人も101人も大した変わりはない。こういうことはこれまでの対面授業では簡単にできませんでしたね。その後は,同じくコンタクトを取ってこられた社会人の方のアポ。気がつけば,90分近くお話ししていたようです。


週末にかけても,いろいろと予定が入っていますが,先週末は美味しい空気を吸って,美味しいものをたらふく食べたので,まだまだ元気なはずです!






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10月1日


今日から10月。さよなら,9月。最後の一週間も,いろいろ飛んできました。


海外の方からは,Book Chapterの執筆依頼。先月,書評を断ったばかりなので,今回は引き受けることにしました(イギリスのある出版社から出版予定とのこと)。年末までにはどうにか目途をつけたいところ。


もう1つ,海外のジャーナルのEditorial Boardへの参画依頼。これまで論文を投稿したこともないジャーナルなので,どうして私が,という気もしないでもないです。ということで,とりあえず保留。


国内の方からは,来年の6月(だったかな)にある学会での講演依頼。半年ぐらい前,最初に打診された時は「対面開催」の予定とのことでしたが,先般の会議で「オンライン開催」に変更になったとのこと。今後,学会や研究会なども,対面とオンラインが併存していくようになるんですかね。


もう1つ,大学院への進学を希望する社会人(先日とは別の方)の研究室の訪問依頼。関心を持ってくれる学生,社会人の方にはできるだけ前向きに対応しようと思っていますが,なかなか負担も大きいというのが正直なところ(仕方がないか)。


ということで,まあ,いろいろ飛んできますけど,元気に乗り切っていきましょう。


(10/1追記) 上記のようなことを書いていたら,また別の学生さんから研究室訪問のお願い。学部2年の時点で,大学院進学を考えているというのは,…,変態ですね(笑)。


2021年9月

9月26日


著者の先生方から献本をいただきました。目次を見ても魅力的なタイトルが並びますが,中でも興味をそそられたのは「補章 <座談会> 英語教育研究について微妙な話もしよう」。どうしても,ここから読んでしまいそうです。




一昨日,昨日と大学院のI期入試(受験された皆さん,お疲れさまでした)。今回は博士前期(修士)のみでしたが,次回のII期入試は博士後期の募集もあります。ちょうど先日も問い合わせをいただきましたが,皆さん,気が早いですね…(こちらは,ようやくI期が終わったばかりで,へとへとです)。


久しぶりに毒を吐きたいこともありましたが,always gentlemanなので,やめときましょう(笑)。野球でいえば,今までストレートばかり投げてきて,最近は急速も落ちてきたので,できるだけコースに投げ分けてということを意識してきましたけど,そろそろ変化球も覚えないといけない年ごろなんですかね。性に合わないですけど。


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9月22日


卒業生のゼミ生(社会人7年目)が一昨日,息子さんが産まれたとのことで,「誠に勝手ながら,物凄くかわいいので先生に共有させて頂きます」と写真付きで報告をくれました。


たしかに「誠に勝手」だけど(笑),まあ,かわいい息子さんだもの,見せたくなりますよね。私ですら,奥さんに見せちゃったもの。そしたら,一言,「似てるー😂」と(笑)。


結婚をした卒業生はそれなりの数になりましたが,お子さんができて,お父さん,お母さんになったゼミ生も出てきました。それだもの,私も年を取りますよね。


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9月20日


今週から秋学期も開始(今日は休日授業日)。今期は月曜は大学院の会議日,火曜から木曜は授業日,金曜は学部の会議日。おいおい,研究はいつするんだ…。と,不平や文句を言っていても仕方ないので,隙間時間を有効に使って,コツコツと進めるしかないですね。


研究室のウェブサイト(本サイト),職場の同僚にもお手伝いしてもらって,SSL化をしたり,トップページはスマホ用にレスポンシブ対応にしたり。ついでに,ゼミのロゴを使ってファビコンなども作ってみましたが,奥さんには「お饅頭?」とからかわれてみたり…。




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9月16日




勝間さん,まだお元気なんですね(笑)。


それはさておき,独学は非効率という話。たしかに,「全体的な地図」を持っている人(コーチ,先生,等々)から習うのは大切かもしれません。私自身も昔から「Handbook of …」とか「Encyclopedia of …」とかをいろいろ読んできましたし,院生にも読むようにすすめています。そういうのを普段から読んでいると,分野の全体像がわかってくるので,いま自分が取り組んでいる研究が「どのあたり」の話なのかが体感としてわかってくると思います。




そもそも学生,院生の中には,自分が取り組んでいる研究が(地図でいえば)アメリカのことをやっているのか,アフリカのことをやっているのか自覚しないまま取り組んでいる人も多い。それは教える方も同じで,自分の関心があるテーマばかりに目を向けていると,(少なくとも)自分の研究はそれで済むかもしれないけど,適切なアドバイス(例えば,こういう論文を読んでみたら,とか)はできないでしょうね。


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9月13日


もうそろそろ授業も始まってしまうので,新鮮な空気を吸ったり,美味しいものを食べて,少しだけリラックス。というか,一口で食べきれないお刺身とかお寿司は久しぶり。これでアルコールがあれば,もっと良かったのに(笑)。






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9月9日


いただきもの。退職後の趣味の一環として,ご自宅で育てられたとのことでしたが,どう見ても売り物のレベル。




先日読んだこちらの記事,なるほどな,と思う部分が多かったです。そういえば,昔,ある出版社にお願いされて三森先生の本の書評を書いたことがありましたが,その本も面白かった記憶があります。15年前に出版された本ですが,その時から主張は一貫されていますね。




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9月1日


早くも9月。もうそろそろ,後期の授業準備も始めたいところ。そうは言っても,今週末は他大学の先生・院生との合同研究会もあるし,そもそも9月の週末はもうすでに全部埋まってたり。


月末に博論の予備審査があるので,それまでに一通り読んでコメントしなければと思っていたところに,遠方から別の博論の審査委員の打診。学内と学外の2つを並行してというのもしんどいですが,後者はお世話になっている先生からの依頼ですし,院生も予備論文をきちんと(国内のメジャーなジャーナルに2本)揃えてきているので,「快諾」以外の選択肢はありません。


そしたら,「だから,お仕事が増えるんだよ」と奥さんに(また)叱られましたけど。




2021年8月

8月27日


夏休みのはずですが,引き続き,いろいろとお仕事など。今日は英語の会議があったり,昨日も大学院の論文指導があったり。後者は,院生6名で執筆し始めて,途中,1名に戦力外通告を出したので,現在は5名で執筆中。なかなか頑張っているので,昼ご飯は全員にうな丼をご馳走(笑)。


論文といえば,日本画家の小泉淳作さん。昔,京都に住んでいた時,近所に東大寺がありましたが,あそこにある襖絵などは有名。先日,たまたま彼の個展に行ってみたら,下記のような文書に遭遇。こちら,文中の「絵」はすべて「論文」に置き換え可能ですね。


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8月24日


【シンポジウムの告知】


私も関係するプロジェクトの一環で,9/12(日)に以下のようなシンポジウム(タイトルは「外国語教育研究の再現可能性2021」)が開催されます。この度,すべてのプログラムの情報が公開されましたので,こちらでもお知らせいたします。どなたでも参加可能,参加申し込みは2021/9/8までです!

https://t.co/LQcE7I0MFF?amp=1


(写真をクリックすると,拡大表示されます)


(8/26追記) こちらのページ含め,各所で少し宣伝したら,この数日だけで100名を超える方から申し込みをいただいたそうです。皆さん,有難うございます。


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8月20日


今日はこちらの学会に参加。初めて参加・発表してみましたが,どうせ発表するなら,あちらの学会の方が良いのかなといった印象。ちなみに,後者では12月に行われる学会で発表予定。


その他,今週はとある東北の大学(岩手!)の学生さんから,大学院進学に関する質問をもらったり。この際,東北や北海道(北大?)などでも進学相談会とか,やらせてもらえないかしら(笑)。


大学院の方は,来週も(進学を希望する)別の学生さんの研究室訪問の応対をしたり,共著論文に関する打ち合わせもありました。やっぱり,日本に戻ってくると,なかなか自分の時間は取らせてもらえません…。


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8月11日


普段,サッポロのビールはあまり飲まないけど,同じ空知管内で生まれ育った身としては,これは別。うまい。




先週末,事務にメールをしたのだけど一向に返事が来ないなあと思っていたら,週末はお休み,週明け月曜は祝日,週明け火曜からは一斉休暇なんですね(すっかり忘れてました)。皆さん,穏やかなお盆休み(夏休み)をお迎えください。


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8月8日


今週末はこちらの学会に参加。日本で行われる学会に参加して,発表するというのは結構久しぶりのような気がしました。


この間,コロナの影響でオンライン(Zoom)開催というのがすっかり当たり前になった感もあります。この暑い時期に学会会場まで移動しなくて済むというのはかなりのメリットですし,遠方(海外含め)で開かれる学会にもずいぶんと参加しやすくなりました(来週末も海外の学会にオンラインで参加して発表予定)。


ただ,簡単に得られるものというのは,大したものではないのですよ。そういえば,私の学部時代の指導教員は,「研究というのは足で稼ぐものだ」と言ってました。


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8月4日


とにかく毎日,毎日暑い。こういうときは,たくさん食べて体力の維持・回復に努める。でも,食べると飲むので,体重も増加。負のスパイラル(?)。


食べると言えば,また岩手の方からお肉,北海道の方からメロンを送っていただきました。外食できない日々が続いているので,こういうのはとても助かります。ありがとうございます!




2021年7月

7月30日


今週は4月からここ4ヶ月ほどの間で一番忙しかった一週間(明後日の日曜も打ち合せが入ってますけど…)。2回目のワクチン接種などもありましたが,その翌日も(解熱剤を飲んで)出勤(良い子の皆さんは真似しちゃいけません)。まあ,そのぐらいじゃないと,何をやるにもダメだとは思いますけど。


院生さんから「奇跡がおきました!」といったメールが来たので何が起きたかと思ったら,海外のジャーナルに投稿していた論文が,4回のrevisionを経て,ついにacceptされたとのことでした。


「廣森先生が「どんどん外部のジャーナル投稿にチャレンジしてください。」と言ってくださったからです」とか,「採択されたのは本当に先生のお陰です!!!!」(ビックリマーク4つはオリジナルのまま)とか言ってましたが,そんなことは全然なくて,すべては本人の頑張りですね。


こういう経験を1つずつ積んでいくことが大事ですし,こういうチャレンジをする学生・院生と一緒に頑張れるというのは有難いことです。


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7月25日


暑さも尋常じゃないし,普通に生きているだけで褒めてあげたい気もする今日この頃。そんな中,夏休みが近づいてきたせいか,先日以来あちこちの卒業生から近況報告をもらったり,「廣森先生とお会いしたい件」とかいうヘンテコな件名のメールをもらったり。前者の元ゼミ生曰く,


「今日はなんだか仕事のやる気が出ずだったのですが,やる気といえば廣森先生!ということで,久しぶりに近況報告のご連絡をしてみました。」


そんなこと,思うんですね。まあ,彼ら,彼女らのおかげでこちらもやる気になれます(いまだに,目の前の学生さんにやる気になってもらうのに四苦八苦してますけど)。


先日締め切りがあった大学院入試の志願者を見ても,研究テーマに「やる気」「動機づけ」「モチベーション」といったワード(Motivationもありました)が出てくる学生さんがたくさんいました。同じく先日,大学院への受け入れを希望してきた国費留学生の方も,「〇〇での日本語学習者の動機づけ」が研究テーマでした。やっぱり皆さん,どうしたらやる気になるか,どうしたらやる気を維持できるか,気になるんですかね。




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7月20日


以前から気になっていたこちらの学会。3年に一度の国際大会が数年前に早稲田であって,なかなか良かったので,次回の大会(2020年@Cape Breton, Canada)では発表する予定でした。ただ,このコロナの影響で,2021年に延期。さらに今回,2回目の延期で2022年開催となりました。さすがカナダ,慎重です(笑)。


ただ,またこれから1年以上も待つというのもどうしたものかという感じなので,口頭発表はキャンセルして,代わりにこちらの学会が発行するジャーナルに論文を投稿することにしました。今回の研究で一番お世話になった先生がEditor-in-Chiefをやっているので,どんな反応が来るかドキドキしてましたが,無事に掲載ということで一安心(論文はこちら)。Engagement,以前はあまり関心がありませんでしたが,勉強し始めると,なかなか面白い概念です。


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7月16日


先日は新鮮なお野菜を送っていただいたと思ったら,今度はお肉と果物。この時期,北海道産のメロンを食べると,また夏が来た~という感じがします。お肉は岩手県産のトロ牛タン。一切れ500円,お店で食べたら倍はするだろうな。いやいや,値段のことは考えちゃいけません。有難くいただきます。




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7月12日


今日は月曜ということで連続会議の合間に,後期からゼミ入室を希望する学生さんの面談。


いつもは途中から受け入れるということはないのですが,この前期に初めて私の授業を取って(一昨年,昨年は開講していない),どうしてもゼミに入室したくなったという珍しい学生さんなので,応援してあげないといけないのかなと。


珍しいと言えば,先週末は明治の〇学部(理系)を卒業した学生さんのアポ対応。英語教員を目指すために大学院への進学を希望しているとのこと。こちらも珍しいパターンですけど,私自身も「絶滅危惧種」みたいなものですから,同類でしょう。


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7月4日


科研関係で取り組んでいた協同学習の論文,ようやくこちらで出版されました。一度,major revisionで,つぎはそのままacceptでしたから,思ったよりも苦戦はしなかったですね。PAALの方も一度目でacceptでしたから,この関連の研究も次はさらに上を目指せということでしょう。


論文と言えば,目下,修正真っ最中の別論文はようやくゴールが見えてきたという感じ(ここ一週間だけで何十時間,費やしたんだろう…)。有難いことに,査読者のコメント通りに1つずつ直していくと,どんどん論文が良くなっているように感じます。やっぱり,ちゃんとした人が審査をすると,こうなるんでしょうね(あれだけのコメントをするにも,かなり時間がかかったはずです)。


研究関連だと,ここ最近は夏休みの勉強会の計画であちこちとやり取りなど。うちと北大の大学院関係で,初めての合同勉強会。本当はこういうのをもっと頻繁にやりたいのですけど,なかなかうまくは行きません。ただ,「こういうのを私が院生の時は自主的にしょっちゅうやってましたよ」という話をしたら,早速院生さんたちが自分たちで勉強会めいたものを計画してました。やっぱり背中で見せるというのは大事なんでしょう。


2021年6月

6月28日


先週あたり,サッカーのU-24日本代表,東京五輪に臨むメンバー18名が発表されてました。私はサッカーのことはよくわかりませんが,18人のうち,9人(つまり半数)が海外のクラブ所属。もうそういう時代なんでしょうね。バスケットもこういう状況になってこないと,海外のチームには勝てないでしょう。そして,日本代表が海外で勝てないスポーツは,国内でメジャーなスポーツにはなれないです。さて,あと何年かかるかしら。


今期は毎週月曜は会議日で,今日も計4つ。でも先週から,木曜は授業4つ,金曜は会議4つ,土日は学会。このペースだと体を壊さないかなと思っていたところに,とあるジャーナルの編集者から論文の催促メール。2か月ぐらい前にコメントをもらっていたものの,あまりに忙しくて手を付けられず放置していたところに,


Do you think you will be able to complete revisions and return them to us within the next 4 weeks?


とのこと。いまは学期末も近づいてきていて,それどころではないというのが正直なところですが,査読もしっかり読んだうえでしてくれているし,9割がた厳しいフィードバックの中にも"A very clear table! Congratulations."とか愛のある(?)コメントもあるので,何とか頑張って修正して出したいと思います。頑張れ,自分。


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6月22日


今週から東京は緊急事態宣言に代わって,まん延防止。大学もまた少し,活気が戻るのでしょうか。


基本的に学生指導は教室等で行うようにしているものの,そうは言っても研究室でやらざるを得ない場面もあるもの。ということで,いま使っている結構大きめの空気清浄機に加えて,最近各所で話題のこちらを導入(私が購入したコンパクト型のX3sでも,30分間で約31畳のスペースを浄化。31畳よりも狭い空間の場合,より短時間で清浄が可能とのこと)。なかなかパワフルで,頑張って働いてくれそうです。




働いてくれそうと言えば,先日,JSTの方から次世代研究者挑戦的研究プログラムの公募開始がアナウンスされました。昨年から話題にはなっていたものですが,ようやく実質的に動き出したというところでしょう。なかなかハードルの高いプログラムですが,うちのような大学は挑戦しませんというわけには行かないでしょうね。というか,締め切りまで1か月ないでしょうに…。


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6月16日


梅雨も本格的に始まって,体力的にもなかなかしんどい時期になってきました。うちの学部でも,今日などは10時を過ぎても,教員は誰も職場には出てきてませんでした(仕事をしていないという意味ではなくて,皆さん,自宅で頑張られているという意味です,念のため(笑))。


コロナ対策も相変わらずだらだらという感じで,いつになったら外でお酒が飲めるようになるのでしょう。でも,少し気を抜くと,またすぐ増えるでしょうし。イギリスは一時期,新規感染が1000人台まで下がりましたけど,最近はまた5000~6000人。ハンコックさん(厚労大臣)の会見を聞いていても,結局感染しているのはワクチンを打ってない人だというので,日本もこの先はそういう人たちをどうするかが課題になるでしょうね。アメリカとかは宝くじ方式とか,大学生は授業料免除が当たるとか,日本と比べると意味が分からないし,いまやっているNBAのプレイオフを見ていても,フィラデルフィアとか場所によっては観客がほぼ満員並みに入って,マスクなしで応援してます。


大学で授業をしていても思いますけど,多様性を受け入れるというのは,誰にとっても簡単なことではないのでしょうね。でも,だからこそ,意味があるのでしょうけど。




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6月7日


先日,用事があって研究室に来られた方が,窓からの景色を見て「いい眺めですね~」と仰っていたのを思い出して,ふと窓の外に目をやると,いきなり向かいの建物屋上にヘリが降りてきて,人が乗り降りして,また飛んで行った。やっぱり普段から下ばかり見てないで,上を見るようにしないとダメです(笑)。




依頼されていたBook Reviewもようやく書き終えたので,エディターに送付。また先日は,こちらのジャーナルに共著の論文が掲載されることが決まりました。初めて投稿したジャーナルですが,査読者3名がともに高評価をしてくださって,minor revisionでそのまま掲載(再査読なし)とのこと。ということで,科研関連の研究,(分担者の先生方の協力もあって)少しずつ軌道に乗りつつあるのかな。


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6月1日


さて,6月。緊急事態宣言がようやく終わるはずのところに,再延長。皆さん,疲れてきますよね。こういう状況下ですから,メンタルヘルスの話というのはもっと話題になって良いはずですが,ほとんど出てきません。イギリスにいた時には,日常的に,皆でケアしていきましょう(ケアしなければ)という雰囲気があった気がします。もっとみんなで支え合って,という感じにはならないものですかね。ここがへんだよ,日本人(笑)。


ただでさえ,平日は目が回りそうなくらい忙しいのですが,ここのところはずっと週末も何かしら用事が入っています。今週末は学部のゼミ生が何やら企んでいるというので,少し付き合ってこようかと思っています。来週末は大学院の進学相談会です。こちらも少し顔を出すようにお願いされているので,もし関心がある方がいらっしゃれば,(Zoomでのオンライン開催なので)ぜひ覗いてみてください。


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2021年5月

5月25日


研究室のポストに,自分が所属する学部のパンフレットが入っていたので久しぶりに眺めてみたけど,この学部は魅力的だな(笑)。別に身内びいきというわけではないし,これまで自分が所属していた学部に,そういうことはあまり感じたことはなかったけど。




自分が高校生だったら,目指したい学部。でも,最近の感じだと,私じゃ受からないかな…。


大学入試“実志願者”数ランキング-早慶を抑えてトップは?

コロナ禍の大学入試-選ばれた「新興」学部(AERA 2021年5月17日号)

明大は国際系なのにアニメも学べる-人気学部に「幅広い学び」という共通点


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5月17日


今週も怒涛の一週間が始まってしまいました。


今日(月曜)は相変わらず午後から会議3つ。最後のやつは17:15~。もうお腹がすき始める時間。お腹がすくといえば,水曜は健康診断。先日(帰国後に)いつもの検診は受けたけど,今回は職場のやつ。


木曜は他大学の院生さんをゼミにお招きして,研究発表をしてもらう予定。こういう機会というのは,うちの院生さんにとっても貴重なはず。院生といえば,先週も博士課程の進学相談を受けましたが,「どうして,私のところ?」というのが正直なところ。


進学相談といえば,土曜は明治大学の大学院全体の進学相談会。私は全体の司会進行とか,院生シンポジウムのモデレーター役。例年,400~500人が参加するとのことで,今回はZoomのウェビナー形式で実施する予定。ウェビナー形式というのは参加する方でしか経験したことがないですが,うまくいくのかしら…。


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5月11日


5月もあっという間に中盤戦。と言っても,GWもどこにもお出かけなし。今週末も飛行機に乗る予定だったのが,緊急事態宣言延長のおかけで,あえなくキャンセル。外食もできないとか,イギリスに戻ったみたい。


上記の影響もあって,大学の授業も対面とオンラインを行ったり来たり。基本的には,できるだけ対面で実施してあげたいと思うものの,時と場合によりますね(100人の講義じゃ,対面はそもそも無理)。学部のゼミは,今週初めてオンラインで挑戦。皆さん,幼いころのかわいい写真で参加(1人は当日のプレゼンで頭がいっぱいだったとのこと(笑))。学生の希望で,来週の授業はまた対面。みんな,同じ空気を吸いたいのよね。




これからまた皆さんで,(今度は物理的に集まって)写真などを取れる機会がいろいろ持てると良いのですけどね。さて,どうなることやら。


2021年4月

4月17日


授業もようやく一週目終了。大学院の3名ぐらいの対面授業(ゼミ)から,学部の100名ぐらいのオンライン(リアルタイム)授業まで,なかなかバラエティに富んでいて,どうなることかと思いましたが,とくに大きなトラブルもなく,思った以上に順調な滑り出しでした(のはず)。まあ,このままの感じでずっと行くとは到底思えませんが。


学内での役職の方も,月に一度ある大きな会議の初回は何とか無難に乗り切りました。こちらは会議のたびに寿命が縮むような気がします。というか,それよりも,毎週月曜は午後1時から夕方(時には夜)まで会議の連続で潰れてしまうというのが,つらい。


上記のような状況はあっても,研究も頑張りたいところです。先日は,こちらのジャーナルに共著の論文が掲載されることが決まりましたし,同じく別ジャーナルに投稿している論文は6月ごろには結果が来るはずです。海外のジャーナルと言えば,査読の依頼は頻繁に来ますが,今週は(オーストラリアのジャーナルから)新刊のBook Reviewの依頼が来ました。書評とか『英語教育』で書いたことぐらいしかないですが,大丈夫なんですかね。しかも,1700 wordsって,分量もそこそこあるような。


あとは,新年度ということもあってか,『英語学習のメカニズム』の第6刷が決まりました。出版社の方からは改訂の話もいただきましたが,そこまでの元気があるかどうか。次回は英語の本(英語で書かれた本,という意味)を出版したいと思っているので,改訂する暇があったら,そちらに時間と体力を割いた方が良いのかもしれません。


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4月4日


さて,新年度になりました。今年度からまた職場に復帰です。


明治大学は今年で在職10年目になります。今年度は,大学での役職もこれまで経験した中で最も大きな仕事を任せられることになりました(ある程度予想はしていましたが,想定外というより,想定以上でした…)。周りのベテランの先生方に助言をいただきながら,「若手」らしくのびのびと取り組みたいと思います。


授業の方はしばらくお休みしていたので,勘を取り戻すまでは少し時間がかかりそうな気がしています。ゼミは(今年度は)4年ゼミがないのは唯一の救い(?)ですが,3年ゼミに加えて,大学院の修士・博士ゼミもあるので,こちらも退屈しないでしょう。研究関連も昨年度からいただいている科研・基盤Bを始め,少しは成果を上げたいと思っています。


ということで,これまで同様,引き続き,よろしくお願いいたします。


2014年度~

2020年4月~2021年3月の「日々雑感」はこちらです。


2019年4月~2020年3月の「日々雑感」はこちらです。


2018年4月~2019年3月の「日々雑感」はこちらです。


2017年4月~2018年3月の「日々雑感」はこちらです。


2016年4月~2017年3月の「日々雑感」はこちらです。


2015年4月~2016年3月の「日々雑感」はこちらです。


2014年4月~2015年3月の「日々雑感」はこちらです。